cottageベランダの中央に 大きな松の木がありました・・・。
20年程前建設の時、今は亡き母に
「敷地の中の一番大きな木はむやみに切ってはならぬ」 と云われ・・
敷地の真ん中にある松の木をベランダに取り込んで 家を建てました。
床を抜け屋根を突き抜けて天高くそびえる姿は 「松の木が 生えてる家・・」と
恰好の目印となりました。
少しずつ成長し 風が吹くと キーコキーコと 屋根のまーるい穴に当たり・・
「家が抜けるのでは・・?」と 私達をハラハラさせ じいじは幾度も 鋸でごしごし
穴を広げてきたのですが・・。
周りの松くい虫の被害が我が家にも及んだのか とうとう昨年枯れてしまいました。
丁度 食堂の椅子に掛けて見る処辺りに、枝打ち後の切り口が
人の顔の様に見えるところがあり 特に雨の日など幹が濡れ リアルになり・・・
悩み事などある時 向き合って過ごしたり・・・と
同じ家に住んでる(?)だけに思い出深い木なのでした。
気に入ってたのは 私だけではありません。
毎年、屋根と幹の間に 蛇の抜け殻が・・・
あの木肌の感じが好みだったのかしら・・・?
とっても長い殻なのです 100センチ以上あるのですもの・・。
どんなに大きな蛇かしら? 模様は? と想像するのみ。
恥ずかしがり屋の主とは 長い間お目にかかる事もなく過ごしていましたが
此方に移り住むようになってから、何度か挨拶に出てきてくれました・・・。
思いの外 とっても立派な体格の縞模様の・・・・それもご夫婦だったのです。
実は じいじも私も ちょっと苦手なのです・・・。
でも、慣れ とはすごいですね。 初めは、「ギャー」 それが、「あ、いる。」になり
今では、「そこにいたの 元気?」と声を掛ける程になったのですもの。
この みいさん夫婦(こう呼んでいます)は 何時の間にか 此方の新しい家の方に
お引越しして来ているのです・・・。
何故かしら?
cottageの方は 一年間空家にしてましたし 寂しかったのかしら?
あ、そうそう松のことです。
風が吹くと 折れないかしら?と心配になりますし・・・
高い所大好きの じいじが鋸持って登ろうとするし・・・危険極まりない 心配の種でした。
先日、業者の方にお願いして切って頂きました。じいじの留守の間に・・・。
事が済んでから 出先のじいじに 「切ったわよ!」と。
「人の楽しみ取り上げて!」と うそぶいてましたが・・・もう、後の祭り。
命がけの楽しみなんて・・・してほしくないですよね。やれやれ。
薪にするため 空地に寝かせた松の木を 顔に見えたのはどの辺りかしら・・・?と
探してみたのですが・・・とうとう分からずじまい。
何年生きたのかしら?と切り口を眺めてみたり・・・。
我が家の暮らし振りを 見守ってくれた大きな松の木の一生も
これで終り・・・すべてのものに終りがある事を改めて感じたものです。
薪にして、木枯らしの吹く日にストーブにくべながら 20年間の想い出に浸りながら
お別れすることにいたしましよう。
この木の最後のお役目は
寒い冬、家族を暖かく・・・
心身ともに包んでくれること
なのですね・・・・ありがとう。
